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zoom RSS モブサイコ 100 # 10

<<   作成日時 : 2016/09/14 20:24   >>

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爪の第七支部へ潜入した モブ たち。 その侵入者を迎え撃つため、爪の覚醒者達が動き出す。 一方、白鳥弟の監禁場所を探し当てた律たちは、脱出に向けて出口を目指していた。



テンポ 早すぎとか、詰め込みすぎっていう感想多かったね。 4 者の行動の実況中継の回だから、誰か一人に スポット あててとかは無理でしょう。 逆にこの スピード でも一人ひとりの エピソード 面白かったけどな。


かなり詰め込んであるんで、1 カット あたりの秒数が短い。 アクション にしても短く コンパクト なものが多かった。 それじゃあ アニメーター 楽じゃない ? 。 いえいえ、なかなか考えて作画してある箇所が一杯ですよ。


テル VS 宮蛾輪 の シーン。 炎の エフェクト が ハデ で印象に残りました。

テル の立つ通路の奥から炎が押し寄せる。 この時の動画、迫力がありますが実はこの動きは 「波」 の動画の応用。 波頭部分を炎らしく鋭角な形に変えてあるだけです。 だからこの カット ( テル が炎に飲まれる カット も ) 、色を変えると まんま 「波 」 です。
実際の炎の動きは、もっと気体を孕んだような動きになるはずです。 火炎放射器のような動き。 もっと丸い感じの炎が迫ってきてもいいんですが、「波の応用 」 のほうが 「飲み込まれる」 感じが強く出る。 この後、炎に包まれる テル がそんな感じに仕上がってます。 テル の後ろから炎が来るとき怖い感じがしたよね。 監督さんがそこを狙って原画さんにお願いしたんだと思います。

テル が炎に飲まれた後、炎の中から宮蛾輪登場。 この炎の中から出てくる作画も上手いけど、注目は カット の切り替わり。

テル が炎に飲まれる カット と宮蛾輪登場の カット は実は別 カット です。 テル の カット の終わり頃をだんだん消して行き、宮蛾輪の カット と ダブ らせて カット を変えて行く画像切り替えをしています。 アニメ 用語で 「オーバーラップ 」 と言います。

テル を飲んだ炎の中から宮蛾輪が出てきたような 1 カット に見えた。 こういう見せ方も面白いね。

炎の フォルム もいろいろ変えてあって面白い。 ギザギザ にしてみたり、丸く柔らかくしてみたり。

昔の アニメ はこういう火や水、煙などの エフェクト まで設定して、誰が描いても同じ フォルム ・ 動画になるようにしていた。 現在では作画担当の センス に任せているので、シーン によって色々な フォルム が見られる。

この シーン 担当の原画さんの一番上手い画が、右手に バリア で防御してる テル、左手に宮蛾輪の レイアウト の カット。 テル の頭上に爆炎。 爆炎は気体を孕んでますので物理的な動きになります。 対して宮蛾輪や テル の周囲は描き手の センス の フォルム。 動かし方が全く違うものを一つの画面に押し込む訳ですから、動きの理屈を理解していないと描けません。

ここ担当の方は、よく動画を理解してます。 いい仕事でした。


木でできた人形がたくさんある部屋に迷いこんだ モブ。 人形の頭が グラグラ 動く カット。

まんま、「もののけ姫 」 の コダマ ( 笑
これ、作画の打合せで 「コダマ で・・・」 って言ったんだね。 カクカク 動く タイミング が同じで笑った。 しかもご丁寧に人形の頭の動く タイミング が全部 バラバラ。 これも 「もののけ」 と同じ。
タイミング をずらすという事は、それだけ動画枚数を増やす事になる。 短い秒数だけど、手間かかってるよ 。
作画担当さん、お疲れ様。


気絶してる律を見つけた モブ に、霧藤が絶望の幻覚を見せる。 律に大けがをさせた記憶が蘇り、1 0 0 % で霧藤へ幻覚を逆流させる シーン。

霧藤を中心にして グルグル 回る カット。 霧藤の ダンス が面白いね。

何で リピート にしなかったのかな。 リピート とは、同じ動画を何回も使って反復した動きを作る事です。 横向きの走りや歩きの動画がそれです。

この 「ダンス」 、ひとつとして同じ ポーズ がありません。 ほとんどを担当の原画さんが描いてます ( 参考動画が 2 〜 3 枚くらいありますが ) 。

この踊りを作るにどれくらいかかったんだろうな。 自分で実践してると思う。 「こうきて、こう 」 とか。 リピート にした方が作業が早い。 こんなに複雑な動きは担当の アニメーター の作業 スピード 次第です。 こういう物が得意の方に任せていると思いますが、打合せで 「ダンス 」 が出たとき、「よっしゃ、任せろ ! 」 だったのか、「えっ !! 」 だったのか・・・・。 聞いてみたいな ( 笑 ) 。 ただ、ポーズ 見ると楽しそうに描いてるから ノリノリ だったのかも。 しかも、グルグル 回る回り込み動画と エフェクト 付き。 この カット、カロリー 高すぎだろ !! 。 原画さんは マゾ か ? ( 笑

この回も、各 シーン 担当原画さんの線の走りっぷりが気持ちよくて楽しめました。



C パート で黒幕登場。 来週は波乱の予感か ? .






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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。今回の記事も非常に勉強になりました。炎が押し寄せてくるシーンに圧倒されたのですが、「波」の応用ですか! 見直してみると、たしかにこのように水が押し寄せてくる場面を見たことがある気がします。戦闘の一つ一つ、短くても本当に丁寧に工夫して作られているんですねー。

ところで、視聴していて疑問に思ったことを質問してもよろしいでしょうか?コメント欄をお借りして勝手に質問をしているので、お答えをいただかなくても全くかまいません!大変に素人の質問なので恐縮なのですが… このアニメで登場人物が超能力を使う際、体をオーラが包みますが、オーラに地模様(?)が付いていますよね?あれはどのように作っているのでしょうか。それから、動かしやすいキャラクター造形、というものはあるのでしょうか。このアニメは、原作のキャラクターデザインが単純だからアニメーターも作業がしやすいんだろう、という意見を聞いたものですから…。
ソウ
2016/09/19 16:06
ソウさんこんにちは、コメントありがとうございます。

>炎が押し寄せてくるシーン

先日、このシーン担当の方がツイッターで波にしたと語ってました。迫力ありましたよね。短いカットでしたが力のこもった良い作画でした。

>体をオーラが包みますが、オーラに地模様(?)が付いていますよね?

自分はアニメが P C 処理になる前に現場を離れてますので、詳しくは分からないのですが、オーラの部分は P C による合成です。P C で模様のある光りを作り、作画の上に張り付けています。ただ、作画作業もあると思います。光らせる部分の範囲を指定する動画があると思う。従ってその分、動画枚数が増えていると思われます。
ちなみにセルアニメ時代では、光らせる部分を残して回りを真っ黒に塗りつぶした「マスク」というセルを作って、多重撮影をしていました。どちらにしても手間かかってます。

>動かしやすいキャラクター造形

これは原作物をアニメにする場合、特に重要です。作家さんによって関節の描き方が独特だったり、顔の鼻の形が前向きと横向きで極端に違ったり、大勢のアニメーターが統一して同じ絵を描けるように線の処理を行うのがキャラクターデザインです。
モブサイコの場合は、関節が人形のようなので、筋肉のある動きが出た場合このデザインでは無理があります。人形だと関節の可動域が限定されて人間の動きでは無くなってしまうので(腕を広げて胸をそらす等)、ある程度人体に近づけるデザインに変更します。関節は動画作成でのポイントになりますからね。ここをしっかり設定するわけです。

ヨウ
2016/09/19 20:50
つづきです。

>原作のキャラクターデザインが単純だからアニメーターも作業がしやすいんだろう

逆です、こういうシンプルな物の方がアニメーターの基礎画力が試されます。デフォルメはシリアスが基礎になってますから、自分の頭の中で描いてる部分の造形が理解できていないと絵が平べったくなります。自分が「オバケのQ太郎」を作画していた時、風船を被っているとイメージして描けと言われました。シンプルの方が神経使うんです。実際、劇場版のドラえもんは上手い人しか参加できませんから。自分はいつも同時上映のパーマンとかハットリくんでした( 笑

この作品、動かし方とかキャラの崩し方とか制約が少ないようで、アニメーター楽しそうですが、けっこう難しい作業もしてますよ。
ヨウ
2016/09/19 20:51
こんにちは。こんなに丁寧な説明をいただけるなんて!感激です。ありがとうございました!

オーラのアニメーション、現在の環境でも手間がかかっているんですねー。「マスク」をつかった技法について調べたのですが、下から照らした光がセルの塗りつぶしていない部分から漏れているのを撮影するわけですね?それを別に撮った画像と重ねてまた撮影する…という感じでしょうか。光らせるものに動きがあったらさらに作業が増えますね。本当に大変そうですが、PCの無い時代、こんな工夫がなされていたと聞くと「人の知恵」というものに感動します。

キャラクターデザインのお話もものすごく納得しました。シンプルだからこそ舐めてはいけないんですね!シンプルなデザインのキャラクターが生き生きと動き回っているアニメは、それだけアニメーターの才能が発揮されているわけですね。ところで、オバケのQ太郎を作画されていたんですか!?すごい!小さい頃テレビで時々見ていました。ビデオだったのかもしれませんが。オバケ達がチャーミングでとても可愛かったのを覚えています。すごい方のブログにお邪魔していたんですね…。

ソウ
2016/09/21 15:30
マスクの技法はそのとおりです。現在はほとんど C G で何でも出来るので便利になりました。だから昔のアニメは本当に手間がかかってたんだなぁ、と感じますね。

オバQ を見ていただき、ありがとうございます。
オバQ は1985 年版です。劇場は忍者怪獣ジッポーの方を作画してました。 この両作品には、今、アニメの第一線で活躍してる作画監督やスーパーアニメーターも作画で参加してました。自分は離れましたが、彼らの現在の活躍を見ると嬉しいやら悔しいやら複雑ですが、頑張ってほしいと思ってます。
ヨウ
2016/09/21 18:34

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