蟲師 特別編 日蝕む翳

日食が始まろうとしていた。 日の光が月の影に隠れる時、蟲が騒ぎ出し普段見えない者にも蟲が見えるという。 海辺の医師 化野 ( あだしの ) は、その現象を心待ちにしていた。



心待ちにしてたのは、コッチ だすっ !!

スミマセン、入れ込みますた (^ ^ ;

まさかねぇ、蟲師の新作を見ることになるとは。 いや ホント、予想外だったから驚いたやら嬉しいやらで。

しかも4月から続章 ?!


2期キタ━━━━(9^ ^)9━━ッ !!

や、ダブル で嬉しいね。 レビュー は決定だよ。 早くも !!

2期が待ち遠しいが、まずはこの特別編の レビューをば !! と、その前に

※最初におことわり
自分の感想は アニメ の技術面の レビュー が主ですが、アニメ が P C 処理になる前に アニメーター を退いてますので経験者、現役から見ると、 ヌルイ・痛い 感想になってます。 ご注意を。


たぶん、現役から見ると ツッコミ 所満載だと思うが、生暖かい目で見逃して下さい (^ ^ ; A


1月10日 追記有り


1期が終了して何年 ? 。 だいぶだよね。 久々の スタッフ 招集、久々の作品なれど クオリティー は当時のまま。 意気込みを感じるね。

最初の海辺の村の シーン。 化野先生と子供達が浜を歩く カット。 画面左に化野先生 ( 顔が画面の外に出てます ) 右に子供達で 「相変わらずだね、先生」 の セリフ の カット です。
化野の動きの軌道に注目して下さい。 体がゆっくり 8 の字を描く軌道を取ってます。

普通の アニメ では、こういった正面の画で上体のみで歩く カット は、体を真っ直ぐ上下動させる動きを作ります。 だいたいは スライドトレス ( 原画を少しだけずらして動画を作成する ) か、P C で原画のみで動きを作ります。 こうすると動画枚数を抑えられるし、時間の節約になる。 この カット のように、こんな ユサユサ の動きは作らないです。

ではこの カット、なぜ 8 の字の軌道にしたかと言うと 「重心移動」 なんですね。

右足前に出した後、その足に体重かかるから体が右側に行く。 左が出たらその逆と、重心が移動する。 そうすると 8 の字を描くように体が揺れる。 この動画はそれを表してます。

普通にやれば イイ じゃん・・・と思うけど、こういう所にこだわるのが この スタッフ らしいね。


日蝕 ( ひはみ ) が太陽を隠し、蟲たちが空へ登る シーン。 無数の蟲がうごめきながら登る カット。
これ、一番奥の蟲の画、背景かと思ったら動画 ? 微妙に動いてるけど・・・気のせい ?
それにしても、四段から五段くらい セル ( 動画 ) あるなぁ。 昔で言うところの E セル まであるか ? 。 ただ、個々の セル ( 動画 ) の枚数、特に一番手前の大きい蟲の動画、はんぱなく枚数あるしそれぞれ別々の タイミング で動くし、原画 ・ 動画 ともに 死んだだろうなぁ ( 汗
秒数は違うけど、「崖の上の ポニョ」 の クラゲ の大群見てるようでした。 お疲れさまでした。


蟲師って、ハデ な動画はなくて地味なんだけど、こだわりの アニメ であるという 動きをひとつ。

ヒオリ が外に出て走る シーン。 後ろ向きで道を走る フルショット ( 全身が画面の中に映る )。
腿が動かず、膝の下だけで パタパタ 走る動きにしてある。 これは着物を着ているから。
今の人達は着物でも大股で ガンガン 歩くけど、作法に厳しい人から見ると裾がはだけるから 「みっともない」 行為になる。 着物を着ると 「小股で歩け」 と言われるのはこのため。 ましてや女の子だから 「はしたない」 。 

だから膝下だけ動く動画にしたんじゃないかな。 作画の打合せで走る動画を作る際、ここに気をつけよう・・とか、話あったのかも。 ただ、ヒナタ を見つけたと ギンコ に走り寄る カット は大股にした。 これは あえて だね。 大急ぎだから 「はしたない」 なんて言ってられない。 それを出すためだと思う。


演出も相変わらず イイ。

ヒナタ が蟲に囚われて、沢の奥に歩く シーン。 ヒナタ の足だけの カット。 よーーーく見て。
足で踏んだ石が ちゃんと動く ( 笑
この演出、イイ んだけどさ・・・・誰がここまで細かくしろと !!  やりたい事は分かるけどね、笑ったわここ !!

ヒナタ を探しに出る ヒヨリ。 横向きで走る カット。 背景が真っ白で 「ヒナタ がいなくなるなんて」 の セリフ の カット です。 レイアウト ( 構図 ) が上手い。
人物を左に少しだけ寄せて、進行方向に詰めた感じの画。 人物の焦りの感じが出るのと同時に、背景 ( 人物の背の方向 ) を開けて白い バック を強調し、虚無感・喪失感を出す。 これ上手いなぁ・・・。 思わず唸ったよ。


ちょっと重心移動の話に戻るけど、ラスト で 化野が ギンコ から薬の話を聞いて、慌てて腰を上げる カット も上手かったな。 最初に左に体を傾け、腰をあげつつ体重を左に、同時に右膝を立て向きを変える。  きれいな重心移動だし、足の指の描き方に原画の楽しさが伺える。

谷に落ちていく傘の形が ブレ ない所とか、日蝕の根を積んだ荷車を押す ギンコ たち、小さい画ながら人物の足の動きが細かいし・・・・この スタッフ の 「相変わらずぶり」 に ニヤケ てしまいました。

1期にもあったけど、キャラ の アップ の画の時の トレス 線 ( 輪郭や髪の黒い実線 ) の 入り抜き ( 強弱 ) が イイ ね。 最近の アニメ は P C 処理の関係もあって、均一で硬い線に統一されてるけど、こういう強弱の線は セルアニメ を思い出させるよ。 輪郭線はわりと太い強弱、髪はやや均一ながらも微妙に入り抜き入れて、線が柔らかい。 こういう質の線の アニメ はやっぱり イイ ね。 線で、こういう柔らかさを出すのは難しい。 熟練の作業なんだよな。 スタッフ の力のほどが伺える。


また 4月からこんな仕事が見られるのか・・・・・・ ( 幸

久々の蟲師、堪能しました。 そして 4月が


ま ・ ち ・ ど ・ お ・ し ・ い !!


おそまつ m( _  _ )m




この記事へのコメント

2014年01月15日 04:12
1期放送時ここで技術面からのレビューを毎週楽しみにしていました。
8年振りの新作、4月から楽しみが増えました。
2014年01月15日 21:04
畄さん、コメントありがとうございます。

>1期放送時ここで技術面からのレビューを毎週楽しみにしていました。

つたない文章を読んでいただき、ありがとうございます。
4月から始まる新作も、レビュー予定ですので、そちらもよろしくお願いします。
新作、本当に楽しみです。
アヤ@あじつき
2014年01月21日 02:14
最近、新蟲師?情報を知りました。
1期放送時はアニメを観たあとこちらのブログを読むことが楽しみでした。

アニメ終了後もこちらのブログをブックマークから消さずにいたのですが、
残しておいて本当に本当に良かった!!
まさかまたこちらでレビューが読めるようになるなんて。

物語の感想だけでなく、技術についての解説もあり
当時は読んでいて本当に面白かったです。

これからも楽しみにしています。

2014年01月21日 20:27
アヤ@あじつきさん、コメントありがとうございます。

>1期放送時はアニメを観たあとこちらのブログを読むことが楽しみでした
>物語の感想だけでなく、技術についての解説もあり

つたない文章の感想を、お読みくださり感謝です。ほんのわずかでしたが、自分も現場にいた人間なので、アニメを見ていても現場の苦労が伺えてつい、ソチラに目が行ってしまいます。辞めた人間がアニメの技術を語るのは、おこがましいとは思うし、自分の解説がヌルイことも承知ですが、アニメの苦労と凄さが少しでも伝わればと思います。

>これからも楽しみにしています

ありがとうございます。始まったらレビューしたいと思ってますので、その時はよろしくお願いします。

この記事へのトラックバック