蟲師 続章 # 7

日照りが何日も続いていた。 あまりの暑さに木下に逃げ込む農夫たち。 雨が降らねば作物は枯れる。 そんな水を求める村に 「雨を占う」 という女が現れた。


「日照る雨」 です。 しかしこの作品の背景 スタッフ はすごいなぁ。
欲を言うと、木の下の影をもっと真っ黒にすると 「木下闇 ( こしたやみ ) 」 感が出て、日向の暑さが際立つんだけどな。
コントラスト を抑えたのは、キャラ が黒く潰れるのを避ける為かな。

それでもこの 「暑さ」 が分かる背景の描き方はみごとだよなぁ。

この回も、他の話同様 「動かしようのない」 話。 動画で魅せられる事の難しい話。 だけど アニメ だから、動かないと 「紙芝居」 になるので、どこで動画で魅せてやろうかと考えなくちゃならない。

冒頭、日照り続きの村に雨が落ちてくる シーン。 「雨が降ってきた」 と喜び、小躍りする子供の カット。

原作ではこの子供、天に向かって手を広げているだけです。  それをこうして動きをつけて、より喜んでいる シーン に仕上げてます。

この動画、全部で 11 枚ですが途中で手を左右に振る動作をつけるため、動画の順序が特殊になってる。
動画を番号順に撮影ではなく、この動作の所だけ動画の番号順を逆にし、反復するように撮影してます。 そうするとこんなように腕を振る動作になる。 作画の打合せで出たものですが、ここまで細かくこだわる必要あるのかな・・・と、笑ってしまいました。

動画での見どころって、実はここ一か所しか見当たらないんだけど、この話自体動きを作る場所がないからなぁ。

ただ、演出で原作の弱い部分は補強できてたと思う。

テル が ヤス に 「もう少し間を置かずに来てくれ」 と言われて 「ごめんなさい」 とこたえる カット。 もうちとつ、ギンコ に「 ( 人が雨を降らせる事が ) 普通、無理だな」 と言われた後の 「人ではない」 と答える テル の後ろ向きの カット。

背景がありません。 一色で塗りつぶしの中に キャラ が立ってます。 この レイアウト の取り方が絶妙だし、配色も バッチリ と決まり、テル の孤独感がよく出てる。

アニメ は マンガ と違って、画面の形を変えられないから、この フレーム の中だけで表現しなければならない。 マンガ の コマ を テレビ の フレーム に置き換えるなら、どういう レイアウト にするか。 監督の力量とでも言うのかな。 この作品はこのあたりも上手い。

もうひとつ時間経過が上手い シーン。 

テル の回想 シーン。 蟲に憑かれた影響で、村に長雨が振るという箇所。
日照りの村に雨が降る ⇒ 雨 ⇒ 桶に溜まる雨水 ⇒ 雨 ⇒ 床下浸水 という流れ。
この雨の シーン に長く時間を置くことで、かなりの長雨であるという表現ができた。 マンガ では 1 ページ だけの処理ですが、映像にするには時間を割いたほうが良いとの判断だす。

空から最初の雨粒が落ちる カット も、雨粒を上空に タメ て タメ て パタ と落とす タイミング も演出の勝利。

雨の中、去っていく テル に 「また来いよ」 と ヤス に声をかけられ、テル の顔に当たる雨が涙のように伝う カット も、ちゃんと額に雨粒が当たってから頬を伝わせてる。 これも作画の打合せで出てる事だけど、いい カット で〆るための演出ですね。 いい判断です。





録画忘れから始まった 「宿題」、やっと終わった・・・・(笑


今週はまた特番だったけど、予定どうりなら次は 「風巻き立つ」。 久しぶりに アニメ 向きの話です。
恐らくこの話に作画の時間がかかってるんで、特番 2 回挟んだんだと思う。 「囀る貝」 並に動く話ですので。

作画 チーム、ガンバレ !!!!!











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